5月3日、朝7時30分。
案内では6時30分でしたが1時間の遅れ。まあ想定の範囲内にしておきましょう。
結婚式は、花婿行列からスタートしました。
花婿を先頭に、
花嫁への捧げものを手にした家族や友人たちが、花嫁宅へ向かいます。
捧げものは一種類ずつ盆に盛られた果物やお菓子。
聞くところによると、
昔はなんと36種類もの捧げものを用意しなければならなかったとか。

待ち受ける花嫁
新郎は、夫のカンターパートの息子さん。招待を受け、参列しました。
婿入りが慣例のカンボジア。息子さんも、かな。
新婦はクリスチャン、ということで、式は教会で。
楽士さんたちの古典音楽をBGMに、
まずは、
伝統的なセレモニーから。

おかゆの朝ごはんタイムをはさんで、衣装替えした新郎、新婦。
次には、キリスト教式のセレモニーが待っていました。
婚姻届にサインをして、お昼近くにやっと終了。
さあ、夕方からは、場所を変えてのパーティです。
ここでも案内には、4時30分とありましたが、
6時も過ぎてからやってくるお客さんがほとんどです。
こういったことがわかったのは、いくつかのパーティを経験してから。
今ではわたしたちも、ゆっくりしたものです。
席も決まっていないので、好きなところへ座ってよし。
全員そろったテーブルから、料理が運ばれてきます。
ちなみに、今日の招待客は500人だそう。1,000人とかもあるそうな。
目を見張るのが、
女性のファッション。
花嫁に負けず劣らずのチョーはではでドレス姿がズラリ。
昼間とは見間違うばかりの濃ぉーい化粧に、
ビーズやスパンコールをいっぱい縫いつけた
舞台衣装のようなレースのドレス、ドレス。
「あれがいいかな。これだったら、わたしもまだいけるかも」
「わたしも一着つくりたいなあー」
と、見ているだけでも楽しくて、わたしはキョロキョロ。
街を歩いていて、
美容室の多さとひまそうにしているのに驚きますが、
それもこれもみんなうなずけます。
こういう時に威力を発揮するんですね。
舞台ではガンガンなバンド演奏。あちこちからあがる乾杯の音頭。
宴もたけなわの7時過ぎ、やっと新郎・新婦のお出ましです。
友人たちの祝福を受け、ケーキカット。
その後はダンスタイムが延々と続いて---。
といったところが、
パーティスタイルのスタンダードみたいです。
ダンスはみんな大好きでのりのり。
わたしたちも誘われて輪の中へ。のりのりしてきました。
ところで、招待状にはお祝儀袋が前もって付いています。
招待客の名前も入っているので、あとはお祝儀を入れるだけ、と便利。
カンボジア人に相場を聞いてみると、
お祝儀の額はパーティのお料理の内容に応じて決めるんだとか。
ほんとう? いかにも現実的だと思うんですが、見ていると、
宴会途中にお金を封筒に入れたりしている人が多い。
昔は7日もの間、セレモニーが続いたそうだから、互助的要素もあるのかも。
