よく買い物に出かけていた
ペルリス州の州都カンガー。
州都と言っても小さな小さな町。小1時間もあればひとめぐりできました。
が、町は再開発とやらで、5倍にも6倍にもふくれあがり、
なじみの店も多くは移転。
傍を高速道路が走り、新しい道が何本も。
まったく今様
浦島太郎でした。
夕方、記憶を便りに
わずかに残っていた昔のカンガーの町並みを歩いてみました。
確かここあたりやったけど---。
シャッターが半分降ろされた店先をおそるおそるのぞいてみると、目が合いました。
うわっー、Wongさん!
やっぱりここ、Wongさんの店だったんだあ。
Wongさんはチャイニーズ系のマレー人。
マレーシアに多いゴールドを扱うお店のオーナーです。
洋裁店を営むWongさんの妹さんを介して親しくなりました。
そんなWongさんが、
ランカゥイ島への入り口、クアラペルリスへと招待してくれました。
海に沈む夕日のきれいなところです。

やっぱりここも、わたしは浦島太郎。
クアラペルリスは一大観光地になっていました。
何と賑わっていること!
昔は、
海に張り出した海鮮レストランが一軒あっただけ。
ひなびた感じの漁港兼ランカゥイ島への船の発着場だったクアラペルリスが、なんとなんと---。
びっくりすることばかりでした。

カンガーを離れる日。
チュピンから友人たちが駆けつけてくれました。
ファティマが知らせてくれたのです。
なかには、当時小学生だったけど、
わたしが書いた日本語のメモを今でも大事にしてるんだ、という男性も。
朝食によく食べていたインド風のパン「ロティチャナイ」。
カレーにつけて食べます。
タネを鉄板でたたいてのばして、のばしてたたいて。
見ていてあきないパフォーマンス。
マレー系食べ物ベスト3のひとつです。チュピンでは、わたしが日本の代表選手。
わたしを通じて日本を知ってくれたら、関心を持ってくれたら---。
そして、好きになってくれたら、こんなうれしいことはない、
と思って暮していましたが、
ちゃんとそれが生きていたんですね。
マレーシアにはこんな格言があります。
カラウ アダ ジョド ボレ キタ ジュンパ ラギ もし縁があったなら、きっとあえるでしょう。
またきっと来ますね!