ここでの生活も残すところ1週間。
食べ物の
締めくくりは、クメール料理で。

お店の名前は、
Kravanh(
クラヴァン=カルダモン)。
カルダモンは最も古いスパイスの一種。 カンボジアでは、カルダモンホテルとか、 カルダモン山脈とか、よく冠についています。 クメール料理、とはいうもののこれまでは、
どこかタイ料理やベトナム料理と似通っていて、
あまり新鮮味を感じることができなかったのですが、
なかなかどうして。
わたしの
クメール料理へのイメージがひっくり返ってしまいました。
どうしてこれまで出合えなかったの?って感じで、
2年間の
締めくくりには最高!クメール料理見直しました!
多くの伝統や文化までもが破壊され、失われたポルポト時代。
一度破壊されたものを元に戻すこと。
それがいかに困難で容易でないことか。
さまざまな場面で痛感した2年間でしたが、
失われたものには、当然のことながら大量の書籍もありました。
情報誌によれば、
1926年に出版されたカンボジアの料理本を、
フランスで見つけたこの店のオーナーが、
世界にクメールの料理文化を発信しようとはじめたのがこのレストランだとか。
クメールの伝統料理ってすばらしい!
このレストラン、
雰囲気も、テーブルセッテングも、料理も、器も素敵で、
おもてなしも気がきいていました。

つきだし「空心菜の甘酢漬け」 「生春巻き」タレなし。
美味しくておかわりしてしまいました。 タレなしでこんなに美味なんて!

「バッタンバンソーセージ」 「パパイヤサラダ」
伝統の逸品だとか。 くせがないのに、深い味。

「なすとブタひき肉の炒め物」 「牛肉のせ麺」
よくあるメニューなんですが、 こんな柔らかく煮込んである
盛りつけも味も何かおしゃれ。 こちらの牛肉ははじめて。
メニュー表も一冊のおしゃれな本を
手にしているような感じ。
料理の写真にも
魅入ってしまいました。
料理を選ぶ段階から楽しめます。
どの料理もみんな食べてみたい!
ー昨夕は食を通し、
カンボジアの奥深い歴史と文化にふれた思いでしたー
空心菜の甘酢漬けは、作り方をボーイさんに教わったので、
帰国したら早速作ってみます。
空心菜の茎がこんなふうにして食べられるなんて新発見です。