サンボー・プレイ・クックは、木立のなかにありました。
もうこの雰囲気だけで、わたしは満足。ここに来た甲斐があったというものです。
いいですねえ、この感じ。うっとりです。
牛さんもゆったりお散歩。 木立からもれる光も素敵。 アンコール遺跡より前の時代、7世紀につくられたという古代都市。
その中心寺院の遺跡群サンボー・プレイ・クックは、
木立の中に静かな佇まいを見せていました。
崩れ落ちた寺院や寺院跡。
古代から今このときへと流れ、受け継がれている悠久の時。
遺跡たちは何を見てきたのでしょうか。
案内は、この遺跡群に魅せられ、
2008年よりカンボジアに在住されている
Napura-works.Co.Ltd代表の
吉川舞さんにお願いしました。
この吉川さんの
案内がまた
お上手なのです。
この遺跡とここに暮す人々に魅了されている吉川さんの気持ちが伝わってきます。
今も人々の暮らしとともにあるサンボー・プレイ・クック。
多くの生き物も棲んでいます。
大きな蟻がせっせとおうちを建築中

遺跡群で目をひくのは、
壁面や塀に掘られた人や怪獣(?)、動物たちのレリーフ。
ユニークな顔やユーモラスな顔に惹きつけられます。


千年も前の
遺跡群を優しく包み込む木立。
遺跡そのものの魅力もさることながら、
木立と遺跡が融合して醸し出すこの雰囲気、空気感がたまりません!
アンコールと違って、
当時の人々の暮らしがすぐそこにある、見えるって感じがしてきます。
夕方になると、薪を積んだ牛車が、遺跡群の間を通ったりするそうですが、
今も昔も、普通に暮す普通の人々の暮しに囲まれたサンボー・プレイ・クック。
すっかり魅了されてしまいました。

レンガが積まれた寺院の内部。
天井が落ちてしまっていましたが、
射し込む光と影。
そのコントラストがすてきでした。

大きな足の上に乗っていたのは?
ミロのヴィーナス風?この曲線美
今度は、ぜひ緑のきれいな雨期に訪れてみたいものです。