少しずつアンコールのことを。国道6号線をプノンペンからシュムリアップへ。
いやあ、聞きしに勝る悪路でした。
プチュム・バンで、
ふるさとへ帰る人、人、人でごった返すプノンペンの北の端、
カンボジア日本友好橋を抜けると、いきなり赤土舞う未舗装の道路が出現。
なんやこれは---
道ばたの草木や家々は、屋根、窓、みんなみんなホコリをかぶって赤土色に。
洗濯物だって染まってしまいそう。
はち切れんばかりの荷物を積んだ
乗り合いのバン。
肩をすぼめて寄り合って、荷物の間に人が乗ってる感じです。
これでは、身動きできないなあ。
田舎へ帰れば必需品、バイクもしっかり乗っています。

何台ものこんなバンを追い越したり 追い抜かれたり。
早々とエンストを起こしたり、
パンク修理しているバンもいましたけど、
人も荷物も、そりゃあ、すごいもんでした。
けど、身の出ている人はもっとすごい。
顔も髪も服もホコリをかぶって
ひどいことに。
早くなんとかしてよ!
誰も文句を言わへんのかなあ
いちばん大変なのは、道路周辺の人々の生活です。
わたしだって思います。ほんと、早くなんとかしてほしい!
なんてったって、国道です。観光にだって一役も二役もかっている
こんなに主要な道路なのにどうして?
悪路なんて、そんななまやさしいものじゃなかったですよう。
こんな道が、チュムリアップまでの道のりの半分近く、
コンポン・トム(Kompong Them)まで続いて---。
ここからは、道路事情もまあまあになり、
周りの景色も本来の色あい。
田舎の景色はいいですね。人々の生活感が漂っていますもの。
同じようでいて、
少しずつ顔が違う村。
ここでは、竹細工や籐細工、軒先に広げられたいろんな形のかごやザル。
同じような店が何軒もつらなっています。
魚を捕るカゴに、あの大きなのはニワトリを飼うカゴ?
昔、うちにもあったなあ。
製品からも人々の暮らしが見えてくるような。
かご好きなわたしとしては、
ひとつ一つ手に取ってみたい誘惑にかられますが、そうもいきません。
まだ、4時間の道のりが待っています。
ある村では、数軒の家が、
シーソーのような形をした足踏み式の米つき機(?)を、
軒先に備え付けていました。
精米を生業のひとつにしているのでしょうか。
米どころ?
地平線のかなた、どこまでも続く田んぼとヤシの木。
田植えは刈り入れはどうやって?
集団で田植え中の田んぼを遠くに発見。
それにしても、こんなに広いところ、手作業での仕事は大変です。
そうしているうちに、
シュムリアップが近づいてきて、
いよいよ
アンコールです。
それでは、またあした続きを。