アンコールに行くならと、
カンボジア人からもススメられた「
ベン・メリア」。
シュムリアップから1時間30分。
周囲を森に囲まれてひっそりと佇むベン・メリアには、
ミステリアスな雰囲気が漂っていました。
陽が陰っていたこともあって、余計にそれを助長していたのかもしれませんが---。
崩壊が激しく、崩れ落ちた石が幾重にも積み重なって、
歩けるところは限られていましたが、
そんなものがあるのかないのか
「崩れ去っていくものの美」をみせてくれているような。
積み重なった石を覆う苔に、時折陽が差してー。
芭蕉の「夏草や兵どもが夢の跡」。つい浮かんできました。

回廊も天井が朽ちはて、
周囲の石壁も崩れ落ち---
よくよくみると、
重なる石の中に、仏の顔があったりで、
探検気分も少し。

この奥には池があるとかで、
村の子どもたちにとって、
ここは、遠回りしなくていい恰好の近道。
石に腰掛けおしゃべりする娘さんたちも。
はずさないでよかったあ、
ベン・メリア。
アンコールでのわたしのイチバン!でした。
牛を追う少年抱きベン・メリア