食材などふだんの買い物は近くの市場で。
時には、近所の食堂で昼ごはん。
屋台で、おやつを買ったりもする。
ヘアカットはローカルの店。
移動は時々トゥクトゥク、時々バスで。それ以外は歩いて。
そう。
「まるっきり、こっちの人」的な暮らしです。
こんなふうに暮していると、いいことに庶民の暮らしが見えてきます。
1ドルや2ドル、数千リエルの生活が見えてくるのです。

※カンボジアの通貨はリエル(紙幣のみ)。
主に流通しているのはUSドルで、1ドルは約4,000リエル。
といってもドルのコインは流通していないので、
1ドル以下のおつりはリエルで返ってくる。
ただ、マーケットはリエルの世界である。
札束(リエル)の中央を輪ゴムで止め、
二つ折りにしたものを手にお買い物。マーケットでよく見かける姿だ。
サイフから取り出している姿は、まだ見たことがない。
朝食の定番、豚ごはん(ゆで卵半個付)4,000リエル。
おかゆにおかずを付けても3,000から4,000リエルで食べられる。
昼はご飯におかずを2種類つけて、5,000リエル〜8,000リエル。
朝、いつもいっぱいの客で気になっていた麺スープの店に入ったら一杯3,000リエル。
どおりで、と思った次第である。
屋台で買う緑豆のココナッツミルクがけは1,000リエル。
マーケットになると、ちょっと量が多くなって2,000リエルになる。
トゥクトゥクは、2ドルくらいから交渉する。
(多分、カンボジア人だと1ドルくらいだろうが、これはおまけの気持ちで)
トゥクトゥクより一般的なモトドップ(バイクの2人乗)だともっと安い。
以上は、実体験したなかでのモノの値段である。
続々と高層ビルが建築中。イオンモールもできた。
街には、ステータスシンボル? レクサスをはじめ大型車が走り回る。
金持ち、小金持も増えてきているのだろう。
経済成長著しいカンボジアである。
開店セールのイオンには一日に3回行った。けれど、
「高いので買ったのはジュースだけ」と話す知り合いの若い男性。
田舎から出てきて以来、
レストランには行ったことがないという20代の女性もいる。
そうなのだ。この国の大部分を占めているのは、
バイクに乗り、市場で買い物をし、屋台や小さな食堂で食事をする彼らたち。
トゥクトゥクやバイクの運転手さんたちもいる。
何の特権もなく、弱い立場にいる彼ら、彼女たちである。
トゥクトゥクとバイクの運転手さんが客待ち 奥の中央、好物の黒ゴマのココナッツミルクがけ
そこへ物売りが。持ちつ持たれつの関係。
働いている人たちの給料の額や、
100ドル、200ドルの慎ましい生活を知ること。
この国のほんとうがわかってくるような---
わたし気に入っています。
いや性に合ってる、といったほうがいいのかもしれないこの暮らし。
人間ってほんとにおもしろいな、楽しいな、って思うこの頃です。
ニコッとすれば、ニコッが返ってくるんですよ!