まだまだ少年、という感じが残っている当アパートメントの門番くん。
夕方になると、 本業よりアパートメント前の道路や歩道に駐車していた車の誘導に忙しくなる。 誘導すると、500〜1,000リエル程度のチップをもらえるからだ。 当然、アパートメントのゲートの開閉はお留守になって、 ブーブー、クラックションを鳴らされていたりする。 彼の給料はおそらく100ドル以下だろうから、 少しのチップだってバカにはならない。大切な収入源だ。 それがわかっているから、 みんなチップを渡すし、そんなアルバイトも見て見ぬふり、 公然となされているという訳だ。 そんなある日の夕方。ベランダから見るともなしに下を見ていると、 バックする車を見つけた門番くん。 いつものごとくサァーッと飛んで行く。 そこへ、足が悪い(?)物乞いが道路を這うようにしてやってきた。 アパートメントの前を通り過ぎて行く。 誰も知らんぷりだ。 と、誘導を終えた門番くん。 物乞いを追いかけ、もらったばかりのチップを物乞いに。 今も印象に残っているのだが、 ちょっと照れ笑いしてた彼の表情がなんともいえなかった。 「自分の仕事はどないしたん? ほんまに調子いいんやから」 なんて思ってたけど、これで帳消し? わたしちょっと門番くんを見直しました。 通り過ぎた物乞いをわざわざ追いかけて行った彼。 ところが、最近、彼を見かけないのです。 アルバイトに精をだし過ぎ辞めさせられたんだろうか? 気になっています。 |
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