アパートメントから2ブロック先の雑貨屋さん。ほんの数回、買い物に行った程度だが、
前を通ると、店番のおじさんがいつもにこっと笑いかけてくれていた。
が、昨年末、日本から戻ってくると、店のシャッターが閉ざされていた。
どうやら店じまい、となったようだ。(あまり客がなかったのも確かだが---)
シャッターが閉まったままの日が続き、そして昨日。
シャッターのあがった店と奥に続く家はリニューアル中で、
「FOR RENT」の張り紙が。
おじさん一家はどこへ引っ越していったのだろうか。
こちらに来て9ヶ月の間に、
アパートメントの周辺はずいぶんと様変わりをした。おじさんの店や家が賃貸になったように、
何軒かあった空き家がきれいにリニューアルされて、
ここにも「FOR RENT」の紙がでんと張られている。
角の家は、インターナショナルスクールになってオープン間近だし、
そのお隣は、足のマッサージ屋さんとゲストハウスに。
何やら怪しげなラウンジも出来たし、海鮮レストランやカフェ、美容室も出来た。
壊された家の跡には、中古品を扱う大きな倉庫が建った。
どんどん古いものが壊されていく感じだ。アパートメントの屋上にあがって、周りを見渡してみた。

何と、グリーンの幕を張った建設中のビルが30いくつもあった!
一体誰が入るんだろうか。
すごい勢いで変わっていくプノンペン。バブル真っ最中なのか。

でもそれら底辺を支えている人たち---。
路上や建設中のビルで
生活している人たちが増えたのも確かだ。
格差もどんどん広がっていくようだ。