
プノンペンの水道は、
直に飲めるんです。
安心して飲めるなんて、
ものすごい!こと。
きれいな水です。
しかも、水道料金は安い。
断水もありません。
9月はじめ、プノンペンの浄水場を見学してきました。
そして、もうひとつのすごいこと。
なんと漏水率が6%以下(2011年)なんだそうです。
プノンペンの奇跡、
といわれているこの水道事業。
影に北九州市あり! 1999年から、北九州市が協力しています。
この日は、
北九州市の職員の方に
案内していただきました。
まだまだすごい奇跡がー。
プノンペンの水道は、
プノンペン水道公社の事業で独立採算制。
当初の料金の未収は70%にも及んでいたといいますから、
いまの黒字化、安定した水道サービスへの
経営改善過程、すばらしいのひと言です。
政府の高官にもあった水道料金の未払い。
公社前長官のエク・ソンチャン氏は直談判に出向いていったそうです。
時には、頭に銃を突き付けられたこともあったという話です。
ー言うのは簡単ですがー
公社職員の給料をよくしていったのもこの長官。
働く意欲のもとはお金。汚職に走るのは、給料が少ないから。
職員の意識向上につなげていった職員の給料アップ。
周りの人々に聞くと、確かにみんな給料はおどろくほど低い。
当時は何十ドルの世界だったのでしょう。汚職がまかり通っているカンボジア。
既得権がひしめき合っている中での改革力とその断行。
数々の表彰に輝く水道公社です。
前長官はアジアのノーベル賞「マグサイサイ」を受賞しています。

水道公社のロゴマークにもなっている「プラ・メー・トラニー」
(母なる大地の女神)